タイトルしか読まれてない
http://d.hatena.ne.jp/whiteball22/20070116
http://d.hatena.ne.jp/sadn/20070116
http://d.hatena.ne.jp/caprin/20070116
あーどうせタイトルしか読まないんだろうから、真面目に書いても意味ないんだろうけど。
アキバ系は不愉快だし不要です。 - 電波受信記録 で kilemall が書いてるのは、アキバ系人種が自分自身を「不愉快とか不要」と思っているというハナシではない。kilemall は、そんな emo*1 なネタを書くような優しい心を持った人間ではない。あと、「意味はない」という指摘は結論としては正しいのだけど単なる偶然の予感。
まず、冒頭で徹底的にアキバ系を罵倒しているように見えるが、これはネタを展開する上での土台作り。「誤解されるようなことを書くので」と律儀に前置きしているのだが、きっとユダヤ人の陰謀で読めなくなっていたんだろう。
kilemall の真意は、アキバ系を非難するどころか、自分が不愉快だから存在が許せないなんていう理屈は、「幼児的全能感が云々という次元のハナシ」という一文にある通り、「脳みその中身がクソガキ水準でオメデタイですわねー」とオタク・バッシング派の哀れさを指摘するところにあった*2。
更に言えば、オタク・バッシングの構造を透かして、ル・ペン爺みたいな「老いぼれた子ども」を皮肉ってやろうと思ったのだが、(ネタがネタだけに)単なる嫌オタク流の一種だと読まれてしまったみたいだ*3。
で、「一方で、アキバ系と言われる人たちは〜」以降の内容は完全な蛇足。
こんな言説を読む限りでは、アキバ系も「不愉快で不要」と思われたくないらしい。ただ、その文章を読み終わった後、kilemall は妙な違和感を感じちゃった(受信ともいう)。要するに、「排斥されること」と「嫌われること」の区別が付いていないっぽいからだ。
実際にマンガやらゲームやらを規制して社会から撤去してしまおうとする排斥運動と、普通のオタク・バッシングのような不快表明は別物であることにもっと自覚的になったら良いと素朴に思う。
そりゃ、アキバ系常識と一般常識が相違するのは良くあるんだろう。けど、一般人とは違う世界で生きているからこそオタクとかアキバ系というように区別して認識できるワケで、相違すること自体は実は何の問題もない*4。問題は、相違を前提とする関係なのに、オタク側(あるいは非オタク側)が他方を自分の常識に引き寄せようとしてしまうこと。
お互いに嫌い合ってこそ自然であって、一方が「嫌われたくない」とか「嫌われないようにしろ」なんていうのは、低俗な言葉で悪いけどアホの極みだ。この両者が進むべきより高い次元は、「お互いをスルーし合う」状態であって、「お互いを理解し合う」ことじゃない。「みんなが仲良く」という世界観から早く解脱しようよ*5。
結論:オタクはゲイより随分マシ。