2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

無駄の効用

役に立たないことをするのは、それをしている間だけ嫌な現実に目を背けることができるから。現実に目を背け続けると盲目になってしまうが、現実を見過ぎると目が潰れてしまう。適度に目を休めるために、むしろ積極的に生活に無駄を取り入れることも良いだろ…

無題シリーズ

無題その32 精神的に満たされることが難しい世の中だからこそ、物理的に満たされていることが重要になる。 無題その33 議論とは何が間違っているのか、何が正しいのかを他人との会話の中で探っていく試みである。つまり、間違いを間違いと認められない人物に…

アメリカの保守派は親日派?

アメリカ合衆国における保守系シンクタンクの最右翼であるヘリテージ財団が毎年発表している「経済自由度指数」という指標がある。当指標は、その名前の通り、「国の経済がどの程度政府の干渉を受けていないか」を示したものだ。但し、今回の記事はそれほど…

思想の悪魔

知的な関心を抱く人々は、思想的立場の違いで諍いを起こす。その違いが本質的な差異だと錯覚しながら。しかし、知的な水準の低い人たちの程度を改めて認識し直すと、途端に知的な争いなど些末な内輪揉めに過ぎないのだと気付く。例えば、右や左の思想的立場…

惨念夢念

作成途中の長文が不手際で消えた…と書きたくなるくらいの喪失感。

行政サービスと税金ドロボー

税金というのは、払う額が大きければ、それだけ価値があるというものではありません。確かにそういった考え方もありましたが、日本でいえばサムライが闊歩していた時代までの話です。越後屋、おぬしも悪よのうぉ…。もし納税額が多ければ、それだけ良い行政サ…

ハン

箸を持つ方の手の人は、殊更、その異質性を強調するものだ。でも、やっぱり見た目通り大した差がなかったということだね。むしろ国家の威信をかけたという点でまだあちらの方が先進国らしかったかな。

自己責任論が怖い

自己責任論は、まさに両刃の剣だ。その刃が特定の対象にだけ向けられているうちは良い。しかし、その対象が際限なく拡張され、自分の一歩手前までやってきたとき、私たちはそれが両刃であったことに気付くのだろう。そして気付いたときにはもう遅い。マルテ…

言葉遣い・格差問題・分割統治

格差問題の要点は言葉遣いにある。例えば、「仕事が大変」という表現を考えてみよう。一般的なオフィス労働者(サラリーマン)の「仕事が大変」という言葉は、「毎晩遅くまで働かされている。定時過ぎは当たり前。安月給。上司の小言も聞き飽きた。やりたく…

存在せずに存在する世界

仏陀は何故、我々は実際に存在しているのにも関わらず、存在してないなどといったのだろうか。何故なら、存在しているという感覚自体が肉体の制約を受けた認知に過ぎないことを見抜いたからだ。確かに包丁で指を切り落とせば血が流れ、激痛が走るだろう。こ…

信仰の聴力

この世界に「自分がそう信じている」という形式以外の真実があると信じる人間は、他者が奉じる信仰が大声に聞こえる。「自分がそう信じている」こと以外に真実はないと信じる人間は、耳が聞こえなくなる。

否定文の認識における選好

人は否定文に真実味を感じる生き物である。「できる」よりも「できない」に、「ある」より「ない」に、「正しい」よりも「正しくない」により確からしさを感じる。そして、否定文によって成り立つ事象は忘れにくいが、単純な肯定文によって成り立つ事象は忘…