高級さへの信奉

自分が高級だと定義している文化へ参加しているという恍惚感。これが現実的には無能な自分自身への劣等感を払拭してくれている。それが工業製品であろうと学問であろうと、それを高級だと認めさえすれば、自分は他とは異なった特別な人間だと錯覚できるなら、人間は喜んで黒を白と主張するだろう。