「環境問題の嘘!」という告発が真実らしく見える理由

もともと環境問題にそれほど関心がない層は、環境問題の背景にある自然科学的根拠*1にも関心がない。だから、環境問題が科学を装った流行りの信仰に化けてしまう。

根拠がない信仰なんだから、そこに何らかの科学的な言説でケチをつけてしまえば、途端に環境問題という信仰の化けの皮が剥がれたような気がする。というか、もともとそこには剥がすほどの「皮」もなく、風船のように(まさに言葉通り)時代の「空気」が詰まっているだけ。適当な針で突けば容易に破裂し、破綻する。

結局、「環境問題の嘘」を告白するような言説は、環境問題にあまり関心がなく、同時に何となく「ウザいw」と思っている層にウケが良いのだ。こういう現象を社会学なんかを飯の種にしている連中は、「バックラッシュ」とか「反動」と呼ぶ。

確かに環境問題は反動を呼びやすい話題かもしれない。一部の人々が誤解しているように、環境問題が経済活動を停滞させるとか、環境問題を解決するためには自分たちの生活が犠牲になるという懸念がその反動に拍車をかける。

環境問題が現代宗教の一種だと思うなら、出来るだけその宗教から距離を置くようにすれば良い。強制参加というワケでもないのだから。ただ、環境問題はカネになりまっせ?

*1:理系的に言えば「定性的に明らか」な話のこと