チベット人民の二つの敵

チベット独立には二つの人権問題がある。一つは中国による抑圧であり、もう一つはチベット内部にある宗教的な抑圧だ。

元来、チベット政教一致を旨とする国家体制であり、その中には宗教的被差別階級が存在する(参考)。中国による人権抑圧を解決した途端、チベット固有の人権抑圧が復活するようでは元の木阿弥だ。

無論、人権に価値を置かないのならばチベットを独立させる必要などない。人権に価値を置くのであれば、チベット固有の政教一致体制には異を唱えなければならない。