オランダのスターバックス

何となく雑学の気分。関係ないけど、「気分」って最近のファッション雑誌だと「今風*1」とか「流行の兆しがある」というような意味に使われている予感。言語は常に変化しつつけるのが気分。

オランダには、スターバックスのカフェが1店舗のみ(ヒルフェルスムという町に)存在し、その店舗の近くにあるナイキ社(アメリカの企業)のオランダ支社の社員がだけが利用できることになっている。

ちなみに、スターバックスという企業名は、"Mody-Dick"*2という小説に登場する敬虔なクウェーカー教徒の一等航海士「スターバック」の名に由来していることは非常に有名だ。あと、白鯨のモディ・ディックはマッコウクジラだが、マッコウクジラの英語名を直訳すると「精液クジラ」になる。このクジラから取れる脳の油が精液に似ているからだ。

韓国語読みだと「セウタベオックセウ」で、タイ語読みでは「サターバック」になる。中国語読みでは「シンバク」。韓国や中国(本土を除く)のスターバックスは日本よりも食品関係が豊富。タイでは若者がサターバックにハマり過ぎて金欠になるという現象が起きている*3

スターバックスのコーヒー豆は所謂フェアトレード(公平な取引)製品だから、コーヒー豆の国際価格に一喜一憂せざるを得ないアフリカを中心とする元植民地*4に優しいかもしれない。

あと、数年前までスターバックスは都市型の出店戦略*5を採っており、俗に「田舎」*6と呼ばれる場所で見かけることは殆どなかったが、最近は小売スーパー最大手であるイオンの超巨大商業施設内に出店することが多いことから、むしろ本当の田舎*7にあることもある。但し、かつてスターバックスがあったが、今は撤退したという例もある(山形市など)。

*1:死語化しつつある言葉だが。

*2:翻訳版では『白鯨』として知られている。

*3:物価の関係で、タイだとスターバックスは高級珈琲店になってしまうため。

*4:コーヒー豆だけを栽培する大規模農園が多いため。

*5:大都市の更に都心部を中心に出店すること

*6:「東京23区や京阪奈地域に比べれば見劣りする地域」という若者言葉。

*7:それがイオンの社是だから。