イデオロギー中毒の自己診断法

自分の思想(イデオロギー)と正反対の意見を見たり聞いたりした際、思わず相手の人格を否定するような言葉や態度を取ってしまいそうになっていたら、あなたはイデオロギー中毒者です。この際、血の気が引いたり、指が震えるといった自覚症状があるならば、中毒は末期に達しています。これほどの強い情動を覚えるのは、中毒を通り越して依存状態かもしれません。今すぐ対策が必要となります。 

症状を緩和するには二つの方法が考えられます。一つは、しばらくイデオロギーから距離を置くこと。もう一つは正反対の思想を積極的に触れ、耐性を付けることです。相手との差異を適切に評価できるようになると、情緒的な混乱が収まってきます。また、何よりも普段からの自己批判が大切です。

ちなみに、イデオロギーとの付き合い方は「正反対の意見に触れたときに思わず苦笑してしまう」くらいが適切でしょう。自己の思想を客観的に捉えているからこそ、反対意見を笑って受け止めることができるのです。