フセイン裁判は極東裁判と同じ
フセインがつい最近死刑にされたんだけど、このフセインを断罪する裁判ってまんま極東裁判と同じかと。最初から死刑すること前提だったんだろうし。ダメじゃん。
さぁ、立ち上がれ同胞の右翼諸君!フセインの名誉のために!…という電波を発信するつもりはありませんが。
もっとも、フセインはイスラム教圏の国としては珍しい世俗国家だったし、国家の近代化(欧米化という意味)や弱者救済もしっかりやってた。一方で、シーア派をタコ殴りとかクルド人根絶やしみたいなこともやってるが、これもどのくらい正しいんだろうか。星がきらめく旗を振りながらテキトーに調査したっぽい感もありで、ホロコーストや南京大虐殺*1のように後々にシコリを残しそう。
ただ、クルド人なんてイラクでもトルコでもイランでもクルド人がいる国はどこでも手を焼いてるし、そもそもオスマン帝国滅亡後の(フランスとイギリスによる)後処理がマズかったという点に当の両国が余り触れないのは、きっと面倒だからだろう。賢い選択だ。
大体、フセイン=悪人みたいな考えは、マスコミ*2のイメージ戦略だしな。この手のイメージ戦略は、イランの大統領アフマディネジャド氏やベネズエラ大統領のチャベス氏あたりにも使われてる。共通点は、金持ち(パンより米が好き)を殴って弱者救済するところや反米路線とかだな。基本的に世の中の金持ちで飴理科と仲良くしない奴はいないし。
金王朝は石油持ってない上に横に中華が控えてるから、ジーザス・ランド的には真剣に相手したくない(出来れば放置したい)相手なんだろうなぁ…。アフリカ大陸版ジェノサイドやクルド人の問題のように放置が基本か。