無際限の自浄作用 in USA

次の大統領がバラック・オバマ*1だったら、世界中がアメリカを尊敬し直すだろう。

順当に行けば、ヒラリー・クリントン民主党予備選に勝ち上がるんだろうが、初の女性大統領になったとしてもオバマほどのインパクトがあるのかどうか。

オバマの人気の秘密は、キリスト教系の団体と共にアメリカ社会における貧困問題の解決に尽力してきたからだろう。民主主義は数の論理が勝るワケで、圧倒的多数である中流以下の層と宗教的多数派であるキリスト教の政治属性が付いているのは、大きな武器(edge)になる。
あと、強いて言えば人柄だろうか。アメリカでは珍しいが、口から泡を飛ばしてまくし立てるタイプではない*2。珍しいもの好きのニューヨーカーの心をワシづかみかもしれん。
第89代内閣総理大臣と政治路線が似ている第90代内閣総理大臣が前総理の政治遺産*3を継げていないように、人柄だけは何ともコピーし難い。一代限りの宝刀といったところ。

話はちょっとズレるが、オバマの学歴はかなりエリート*4。ハワイ出身でアフリカ系という重いハンデながら、40代という若さで民主党の大統領候補だ*5。日本では階層の固定化の一端を担う学歴も、アメリカでは流動性に寄与しているという見方もできる。

嫌フランス流の kimemall は、フランス初の女性大統領候補*6にも期待してますよ。
彼女が大統領になったら嫌オタク流グローバル化しそうだなぁ。

*1:ハワイ州出身のアフリカ系アメリカ人。最近、人気度急上昇中。公式サイト:http://obama.senate.gov/

*2:むしろ、ちょっと弱腰っぽい。

*3:一節には知的レベルの低い方々が支持層だったらしいですね。

*4:コロンビア大を卒業した後、ハーバード大ロースクール卒。aimerai 氏の情報提供多謝。

*5:大学名だけで候補になっているワケではないので。念のため。

*6:マリ=セゴレン・ロヤール。セネガル出身の女性政治家。http://www.desirsdavenir.org/