野島崎のイージス ver1.2(+何故か捕鯨問題)

×…イージス艦が誤って清徳丸に衝突した
○…清徳丸が不注意でイージス艦に激突した

よし、今回も自己責任論で逃げ切れるぞ。東京湾にいた漁船が悪いはずだ、うん。
頑張れ愛国者日本版スターリン主義者)!



…って本気で思ってる人いるの?

大体、何で自民党が今回の騒動でこんなに真摯に対応してるんだと思う?
千葉漁連は強力な自民党の支持基盤*1だからだよ。


悪いけど「漁船が悪い」発言は与党の首を絞めることになるよ。
今回はイラク邦人拉致事件とは全然違うの。
イージス艦が悪いかどうかなんて二の次だよ。


ぶっちゃけ捕鯨問題も千葉県の南房総
江戸時代から伝統的に鯨漁が許可されている和田漁港があることと無関係ではない*2
参考1, 参考2


ただでさえ伝統的な支持基盤が崩壊しつつあるんだから
都市部の日和見支持者のせいで自民党の地盤を壊されると困るんだけど。

分かった?


自民党支持者だったら*3気を付けてね。

*1:有名な浜田幸一元代議士とかの地盤だった。

*2:公平のために付け加えておくと、和田漁港で水揚げされるクジラはIWC規制外の種類

*3:あ、野党を支持しているなら戦略的に「漁船が悪い」発言はアリだなぁ。

地味で凄い深圳市

(まぁ、覚えても損はしないという程度の話です)

中国本土にある最大の都市といえば上海…というのが常識だ。だが一人当たりのGDPで言えば、華南にある広東省深圳市が最も裕福な都市なのである(参考1, 参考2)。実際、深圳は香港*1の衛星都市であり、同時にハイテク産業が盛んな珠江デルタ地帯の中枢部となっている。しかも輸出額では既に香港を追い越した*2。更に上海のように外国人も投資できる証券取引所まである。まさに華南地方における工業と金融の一大中心地だ。一人当たりのGDPが中国最高水準なのも納得がいくところである。

では、なぜ深圳市は国際的に地味なのだろうか*3。それは恐らく深圳経済特区に指定されているからだと思われる。ここで「上海も経済特区じゃないか」と訝しがる向きもあるだろう。しかし上海が指定されているのは「経済技術開発区」だ。経済特区ではない。

経済特区では他地域との交流が制限されており、ある意味で対内鎖国状態になっている。よって経済技術開発特区(上海や隣接する広州市など)のようなに大規模な人的交流は見られない。また観光地としては新興であり、カジノで知られる澳門のようなに外国人から注目される娯楽産業は少ない*4。こういった点で派手さに欠けるため、深圳は若干地味な印象となっているのだろう。

*1:どうやら最近はその香港すら追い越してしまったようだ。あと台湾を中国に含めるのであれば、台北市が最大都市になるかもしれない。もちろん政治的に微妙な問題なので華麗にスルー。

*2:もう少しで上海をも追い越すかもしれないらしいがデータが見当たらなかった。

*3:本人たちも気にしているらしい→参考

*4:名古屋や静岡のようなに実体経済に支えられた堅実な地域とも言えるだぎゃー。

日本の保守は左翼思想に依拠している(逆もまた真なり)

日本の保守陣営は、大日本帝國の批判の対象となっている諸行為を国際法に絡めて弁明することが多いですね(参考1, 参考2)。このように国際法を重視する立場を国際関係論における「理想主義」と言います。

国際関係論における理想主義とは、上に示したように国際法や国際機関などを重視する立場です。これは政治思想的には自由主義に属するものであり、広義の左翼思想です。保守陣営が左翼思想に依拠して大日本帝國を弁護しているとは、ちょっと意外ですね。

同様に日本の革新陣営は、戦争に負けたことを以って日本の諸行為に対する反省を促すといった論陣を張ることが多いです。こういった国家同士の力関係(ありていに言えば強者の論理)に従うといった立場を国際関係論では「現実主義」と言います。

本来、現実主義は特定のイデオロギーに依拠しないことを旨とするものですが、理想主義に対する批判的要素を持っているという点で右翼思想と言えます。実際、軍事力と勢力関係のみで世界を切り取る現実主義的手法は、実にタカ派らしく聞こえます。つまり、革新陣営は右翼思想に依拠して戦前日本を批判しているのです。これもちょっと意外ですね。

ちなみに理想主義(自由と正義の法理念)の目標を現実主義的手法(暴力)によって世界に広めようとする立場を新保守主義ネオコン)と呼ぶことがあります*1。ブッシュJr政権が代表的ですね。

*1:ネオコンは元来左翼でリベラルな人々が保守に鞍替えした」という一節が意味することは、ネオコン論者の思想背景には理想主義(左派思想)があるという意味でもあります。

中道政治と現実主義

政治において何らかの理想を求めるからこそ、種々雑多なイデオロギーが存在する。それ故、政治における現実主義は、しばしば特定のイデオロギーに依拠しない中道派*1と同義となる。

しかし、中道派は右から見れば左寄りに、左から見ると右寄りに見える。つまり左右両派に疎まれる厄介な立場なのだ。

例えば「中国との戦争を避けるため日中友好を図るべし」という現実主義的な題目に対し、左右両派はどのように対応するだろうか。恐らく右派は「日中友好などとんでもない」と批判し、現実主義者にサヨクとレッテルを貼るだろう。一方で左派は「中国は日本と戦争する気など最初からない」と批判し、現実主義者にウヨクとレッテルを貼るだろう。

現実主義の目指すものは、国民の安全と利益を現実的に取り得る手段で可能な限り長く維持することだけだ。何らかの最終目標があるわけでもない。そこにあるのは終わりのない損得計算だけだ。だから現実主義はつまらない。一方で何かのイデオロギーに依拠すれば、個人は達成すべき大いなる目標を与えられる。日々を飽きずに過ごせるだろう。

だがイデオロギーに依拠した人々が理想を語るためには、彼らの権利と安全が保障されていなけれならない。皮肉にも、それこそ現実主義者たちが目指すものなのだ。

*1:現実主義とは、「現実主義」という一種のイデオロギーなのだと批判する論者もいる。

マレーシアのインド系住民によるデモ

個人的にはマレーシアが東南アジアで最も安定した他民族国家だと思っていたので、今回のインド系住民のデモ*1は意外…というか驚きだった。どうやらマレー人優遇策がインド系住民の怒りを買ったらしい。だが「なぜ今更?」という印象も受ける。

確かにマレーシアでは原住民であるマレー人が優遇されている。実は、この制度の評判についてマレーシアの友人(中華系住民)に聞いてみたことがある。彼が主張するところによると、「マレー人優遇策(ブミプトラ)の国内におけるの評判は悪いが、マレー系は一部の富裕層を除いて大多数が貧困層である一方、中華系とインド系は殆どが中産階級であるため、それほど問題にならない」らしい。とはいえ、彼は中華系が優勢であるクーチン市に住む中華系住民だ。インド系の現状にはあまり詳しくなかったのかもしれない。

何にしろ日本に届くマレーシアの情報が少な過ぎるせいで、何がインド系住民の怒りに具体的に火をつけたのかが良く分からない。そこでロイター英語版を覗いてみると、「インド系の不満は仕事と教育機会がない」ことらしい。人口の僅か7パーセントに過ぎないインド系住民の声は、インド系政党を含む連立政権には依然として届いていないようだ。

ま、しばらくマレーシア情勢はナリチューということで。

*1:去年11月にもデモがあったのは気付かなかった。

隠された真実を暴く: 南京事件はなかった!超絶証明編

まず南京事件オレ流定義ね。
南京事件とは「太陽が地球の周りを回っている」という説のこととします。

で、ご存知の通り、真実は「地球が太陽の周りを回っている」のです。
はい論破完了!
サヨクとか朝日新聞とかが真実を隠すのはいけないと思う。