2007-09-01から1日間の記事一覧

存在せずに存在する世界

仏陀は何故、我々は実際に存在しているのにも関わらず、存在してないなどといったのだろうか。何故なら、存在しているという感覚自体が肉体の制約を受けた認知に過ぎないことを見抜いたからだ。確かに包丁で指を切り落とせば血が流れ、激痛が走るだろう。こ…

信仰の聴力

この世界に「自分がそう信じている」という形式以外の真実があると信じる人間は、他者が奉じる信仰が大声に聞こえる。「自分がそう信じている」こと以外に真実はないと信じる人間は、耳が聞こえなくなる。

否定文の認識における選好

人は否定文に真実味を感じる生き物である。「できる」よりも「できない」に、「ある」より「ない」に、「正しい」よりも「正しくない」により確からしさを感じる。そして、否定文によって成り立つ事象は忘れにくいが、単純な肯定文によって成り立つ事象は忘…