日本軍のアジア進攻は正しかった!? - インドネシア人は日本軍の進攻を賞賛している!

この記事には、最後にオチがあります。
最後まで読みましょう。というか、最後まで読まないうちに内容に反論されたりされても困る。



アジアの真実〜日本軍は東南アジア諸国に感謝されている〜

そう、大東亜戦争における皇軍の東南アジアにおける進攻は、責められるどころか感謝されている。特にオランダの圧政に苦しんでいたインドネシア国民からの感謝の念は厚い。そこでインドネシア要人による日本軍の功績を称える発言を引用してみよう。で、どこから引用してきても良いんだけど、まとまっているので http://belzebuth.iza.ne.jp/blog/entry/163454/ から引用*1

インドネシア モハメッド・ナチール元首相
「アジアの希望は植民地体制の粉砕でした。大東亜戦争は私たちアジア人の戦争を日本が代表して敢行したものです。」
大東亜戦争というものは本来なら私達インドネシア人が、 独立のために戦うべき戦争だったと思います。もしあの時、 私たちに軍事力があったなら、私たちが植民地主義者と戦ったでしょう。大東亜戦争はそういう戦いだったんです。」

インドネシア アラムシャ 元第3副首相
「我々インドネシア人はオランダの鉄鎖を断ち切って独立すべく、350年間に亘り幾度か屍山血河の闘争を試みたがオランダの狡知な スパイ網と強靱な武力と苛酷な法律によって圧倒され壊滅されてしまった。それを日本軍が到来するや、たちまちにしてオランダの鉄鎖を 断ち切ってくれた。インドネシア人が歓喜雀躍し感謝感激したのは当然である。」

素晴らしい!インドネシア人たちは、ちゃんと分かってくれていたのね。そう、あれはアジア人を解放する戦いだった*2。それに比べて中国や韓国は…(苦笑)

モハメッド・ナチール氏の足跡を辿る

さて、こんな風に日本を賛美してくれたモハメッド・ナチール元首相とは、どんな人物なんでしょう。気になりますね。Google で検索してみましょう(検索結果)。

何故でしょう。先進国ではないにしろ、一国の元首相の詳細が一切検索結果に出てきません。検索結果に出てくるのは、上と同じ引用文のみです。モハメッド・ナチールという人物は存在するのでしょうか。疑念が湧いてきます。とはいえ、外国人の名前です。もしかすると、日本語では幾つかの呼び方があるのかもしれません。

そこで、Wikipediaインドネシアにおける歴代首相のリストを探してみました。…が、やはり見付かりません。そこで一応、インドネシアの項目を確認してみましょう。

とりあえず、「政治」欄にある「行政府」の項目を読んでみて下さい。すると、以下の一節が目に入ります。

国家元首の大統領は、行政府の長を兼ねる。その下に副大統領が置かれる。首相職はなく、各閣僚は大統領が指名する。

あれ?インドネシアには首相職はないんですね。ということは、モハメッド・ナチール元首相とは何者なのでしょう。もしかして、現在のインドネシアが成立する以前の政府、即ち、オランダ領東インド時代の政治家なのでしょうか。しかし、それは絶対にありえません。何故なら、インドネシアの地を支配していたオランダは、現地人に対して国際的に非難を浴びるほどの徹底した愚民政策を行っており、現地人が政府の役人や政治家になるなどということは原理的に不可能だったからです。

気を取り直して、インドネシアに似たような名前の政治家がいないか探してみましょう。いました!モハメッド・ハッタ氏です。しかし、ハッタ(Hatta)という名前はどう考えてもナチールと読み間違えるバカはいねーよ。

とにかく、インドネシアには首相は存在しません。また、副大統領はいますが、副首相は存在しません。ということは、モハメド・ナチールやらアラムシャとかいう連中が存在する余地はありません。どういうことなんでしょうか。

もしかすると、オランダ領東インドの崩壊直後(インドネシアが統一する以前)に生まれたオランダの傀儡国家群の中に首相職を持つ国があったのかもしれませんが…それらの国々は、どちらにしろ「要人の発言」が残るほど存続してはいないんですよねぇ。

インドネシアの真実(笑)

また、上記のサイトには以下のような要人の発言も載せられています。

インドネシア ブン・トモ 元情報相
「我々アジア・アフリカの有色民族はヨーロッパ人に対して何度となく独立戦争を試みたが全部失敗した。インドネシアの場合は、350年間も失敗が続いた。それなのに、日本軍が米・英・蘭・仏を我々の面前で徹底的に打ちのめしてくれた。我々は白人の弱体と醜態ぶりをみてアジア人全部が自信をもち、独立は近いと知った。一度持った自信は決して崩壊しない。そもそも大東亜戦争は我々の戦争であり、我々がやらねばならなかった。そして実は我々の力でやりたかった。」

インドネシア アリ・ムルトポ准将
「日本はアジアの光である。大東亜戦争は欧米人にアジア人の勇敢さを示したものでアジア人の誇りである。今、忽然として日本民族がこの地球上から消えたら韓国が一番困ると思う。もし、日本がシンガポールの地点にあったら、インドネシア人の成功は容易である。つまり、日本の近いところに位置していることは、幸運なのだ。経済的支援を連続的に受けていると言ってもよいくらいだ。インドネシアが日本に近ければ、今のような貧弱なインドネシアではない。つまり、我々インドネシア人は『日本はなにもしてくれなくてもよい』と考えている。日本は欧米と肩を並べて進歩しているだけで十分、アジア・アフリカにつくしていると考えている。だから、我々アジア人は外交面に弱い日本を支援したいと思っている」

インドネシア サンパス元復員軍人省長官
「特にインドネシアが感謝することは戦争が終わってから日本軍人約1000人が帰国せず、インドネシア国軍と共にオランダと戦い、独立に貢献してくれたことである。日本の戦死者は国軍墓地に祀り、功績を讃えて殊勲章を贈っているが、それだけですむものではない。」

ブン・トモ氏は情報相ということなので、情報省の大臣ということですよね。では、インドネシア政府組織一覧を見てみましょう。はい、情報省は存在しません。「情報」という名を冠する官庁は、商工業省情報局くらいですね。インドネシア統一後に省から局に格下げされたのでしょうか。もしそうだとしたら日本では防衛庁が省に格上げされた今、インドネシアの危機管理能力が問われますね。冗談はともかく、情報相など存在し得なかったことが良く分かります。

復員軍人省も同様に存在しません。サンパス元復員軍人省長官って誰ですか?というか、復員軍人省なんてアメリカ合衆国以外にあるんですか。聞いたことありません。

最後の望みは、アリ・ムルトポ准将です。推測ですが、インドネシア軍に准将がいても不思議ではありません。確認では取れませんでしたが…。但し、他の要人が全て偽の肩書きを与えられているところを見ると、どれほどの信頼性があるのやら…。

よく考えたら逆説的に日本軍を侮辱してんじゃないの?

結局、インドネシアの人々が本当に当時の日本軍の進攻を評価しているのかどうか分からなくなってしまいました。というか、分かるハズがありません。実は、上の引用文は全て名越二荒之助という人物が捏造したネタだったりするからです。

この名越二荒之助という方、『日韓共鳴二千年史―これを読めば韓国も日本も好きになる』なんて本を書いていたりして、韓国の元退役軍人省高官、韓大錫(ハン・チェソク)氏によると「右翼の皮を被った在日朝鮮人」だったということです。埼玉政治経済大学学長にして犯罪心理学の権威、佐藤博嗣氏によると「国内犯罪の全ては在日が引き起こしている」のだそうです。全国性暴力防止協会の副会長、福嶋雅代さんによると「アダルトビデオを見ているのは在日朝鮮人だけ」という(略

インドネシアの真実

まぁ、とにかくあまりにもオランダによる植民地化が酷かったので、それに比べれば日本軍の方が若干マシかな〜という印象を抱きつつも、日本占領下の3年間は結局オランダと大して差がなかったということで、インドネシア人は別に日本軍の侵攻に感謝してはいない。但し、日本人がインドネシアの華僑を矢鱈滅多殺してくれたお蔭で、お隣のマレーシア同様に現地民(主にマレー人)の影響力が強くなりました、とさ。

というか、自分の国を誇るのに他国の承認なんているんでしょうか。別に感謝される必要もないんじゃない?大体、他国を褒める政府要人というのは、その国から見返りを期待してる人物ってのが相場。

*1:アホの典型だが。

*2:おや、自衛の戦争ではなかったんですね。それは知りませんでした http://www07.jaycee.or.jp/2007/strength/modern/ 自衛しながらもアジアを圧政から解放し、ついでに石油の現地調達も忘れない神の軍隊に最敬礼。