2007-01-01から1年間の記事一覧
翻訳には理論がある。あるいは手法とか理念と言い換えても良い。所謂、職業翻訳家(翻訳者ともいう)は専門的に翻訳の理論を学んでいることが多い。だから、同業者の間で翻訳に関する理論的背景が共有されている。その文章がそのように訳されている理由を説…
Google の導きにより、とある高校生の日記に偶然に辿りつきました。そこで書かれていた彼(あるいは彼女)の思索に心奪われ、思わず長々と感想を述べたくなってしまいました。が、コメント欄に長文を掲載するのは気がとがめます。そこで珍しくトラックバック…
格差社会で格差がついているものは「収入」ではなくて「生活の安定」だ。アメリカ合衆国では意図的に(あるいは無意識のうちに)人々の「生活の安定」が揺らぐように社会が構成されている。「収入」にどれほどの差があろうとも、「安定」がないという点では…
人は能力の限界まで出世し、その組織内で無能の水準にまで達する。所謂、「ピーターの法則」と呼ばれるものだ。元はピーター教授の持ちネタ(知的ジョーク)以上の理論ではなかったのだという。しかし、その翻訳版がダイヤモンド社という経済関係では比較的…
(強烈な電波を発している文章ですのでお気をつけ下さい)ロシアに多いスラブ系の白人はしばしば日本人好みの容貌をしていると言われる。だが、どうもロシアという国自体は日本に嫌われているようだ。何をやっても悪事だと叩かれる。そして今、最もロシアの…
日本の女性は抑圧されている。日本女性には自由がない。枠にハマった生き方以外は肯定されない。一方で、女性たちは甘やかされている。日本という国自体が女性たちを気持ち良くするために右往左往している。日本では女性である限り、他国とは比較にならない…
ゆとり教育を批判しても任天堂は否定しない。あるいは国へ対する批判は許されるが、私企業を批判することは許されないと思い込んでいるのだろうか。いや、問題はそういうことではない。本気で学力低下を憂うならば、氾濫する子ども向け娯楽を規制するところ…
学歴社会を肯定する側も否定する側との会話がしばしば噛み合わないのは、お互いの立場が批判あるいは擁護している対象が異なっているためである。どんな社会制度であれ、ある側面を見れば良い点があるし、別の側面を見れば悪い点が存在する。独裁制やナチズ…
スターバックスといえばフェアトレード。気軽に楽しむにはちょっと高めだけど、世の中に立ってると思えば安いもんだよね。…という感じで企業イメージ向上+収益率を上げている星鹿珈琲店(Starbucks)ですが、実際フェアトレードって貧困救済に役立ってるん…
しつこいようだけど、北朝鮮は集団的自衛権をゲットするための美味しいネタですよ。いや、集団的自衛権を行使するのも、しないのも、どちらも利益と不利益があるんですけどね。
アメリカによる広島と長崎に対する原爆投下は正しかった。何故なら、原爆投下のお蔭で天皇陛下の身分が保障されたのだから。もし原爆投下がなされず、本格的な本土決戦に突き進んだとしたら、日本は全てを失っていただろう。皇室という制度自体が崩壊し、日…
しばしば戦争は、話し合いがこじれた際の最後の手段であると言われる。だが、人類の歴史を鑑みるとどうだろう。実際は、大抵の場合、話し合いが面倒なので戦争を起こしている。そして、戦争を終わらせるときに初めて話し合いを始める。というか、話し合いな…
賢者とは、愚者の振る舞いにすら普遍的な叡智を見出す者なのだという。故に愚者を愚者と指摘するのは愚者だけなのかもしれない。
自己責任という言葉には、「自己」という言葉が付いている。その責任を取らされるのが「自己」と捉えるべきか、その責任を取るのが「自己」と見るべきか。つまり、「自己」の受動性と能動性との間にある差異が重要なのである。「自己」を受動性のあるものと…
一人の作家なり学者なりの言葉を人生の希望だと思って生きてしまうと、大抵の場合、その先には大きな失望だけが待っています。対策としては、既に死んでしまった作家なり思想家の言葉を糧に生きてみるのはどうでしょうか。他人の言葉に寄りかかるよりは、自…
少し前に流行した「下流社会」という教養の欠片もないネタによると、下流にいる若者たちはオンリーワン(自分にしかできない何か)を志向する傾向があるという。オンリーワンとは、分かりやすく言えば専門家ということである。もっと平たく言えば「手に職」…
自民党 - 歴史的大惨敗 社民党 - 相変わらず大惨敗 共産党 - いつも通り大惨敗 公明党 - 創価常勝今回辛勝 国民新党 - ある程度勝利 新党日本 - なんとなく、ビクトリー 共生新党 - 予想通り大惨敗 女性党 - 存在感なく大惨敗 9条ネット - えぇ、票が伸びな…
The LDP's historic defeat in 2007 doesn't matter so much...今回の参院選での最も大きな問題は、我らが愛国者の砦、維新政党新風が歴史的敗北を喫したことにある。いや、元々議席がなかったから、どちらかというとダメ押しって感もあるけどね。まさにこれ…
罵倒の本質は、その対象に対する憧憬である。賞賛の本質は、その対象に対する軽蔑である。
Well, the LDP failed hard due to its lackluster Ministers. Its leader, consequently, is bound to give up the post. The Kishi Doctrine led by his successor ends. A happy end, huh?
IT関連企業の約9割が東京及び東京近辺に本社を構えているという。IT関連の事業は地理的な影響を受けにくいハズなので、東京周辺のみに偏っているのは奇妙に映る。しかし、この謎を解く鍵は「9割のうちの殆どはIT関連企業に過ぎない」ということに尽きる。つ…
日本語を使う人々が絶滅し、1千年ほど経ったとする。そこに失われた古代言語、日本語を読もうとする好事家が現れた。彼らは日本語が解読することができるだろうか。台湾人は何となく日本語の公式な文章を理解できるという。漢語がたくさん使われているから…
漢語が多過ぎる日本語は、一見格調高くみえる。だが読みにくい。圧倒的に読みにくい。どのくらい読みにくいかというと、書いている本人すら自分の書いている文章を完全に把握できなくなるくらい読みにくい。特に哲学書では格調高さを重視する傾向から、漢語…
A student of Nietzsche - ニーチェの研究家 A student of Nietzsche's - ニーチェの弟子 …あなたはどっち?
戦前の国語国字問題の熱狂からすれば、現代の日本人が何の抵抗もなく漢字を使っていることに違和感を覚えなくもない。現在、恐らく殆どの日本国民が子ども達に漢字教育を施すことに何の抵抗感もないだろう。ところで、現在日本語では数多くの漢語が存在する…
実力がない文字通り「こけおどし」に過ぎないはずの「ヴィジュアル系」であっても、外見による人気の獲得の後、仕事を順調にこなしていく過程で本物の実力を得てしまうような効果のこと。 ヴィジュアル系効果とは何か。 ロックバンドとしてデビューする前後…
北朝鮮や中国が将来的に日本へ侵略行為を行うかもしれない。だから自衛隊が必要なのだ。 このような意見が近年頻繁に唱えられるようになってきた。言論界のみならず、市井の人々の口からである。優しいサヨクの皆さんには、上記のような考え方が一見右翼的に…
A dead man has been in a grave.上の英文は、英語としては原則的に成立し得ない。つまり、文法的に間違ってる文章だ。意味が通じるのにも関わらず、この英文は文法的には間違っている。こういった意図的な文法の逸脱は、詩や広告文といった分野においてしば…
「いい加減にしろ!」という言葉は、相手に自分の負けを申告する際に用いるものだと理解すること。心中に怒りを湛えるときこそ、ユーモアと笑顔を絶やさずに。相手に対する復讐は、罵倒ではなく皮肉で受け流すこと。
「あなたの話が通じない」という事態は、哲学的あるいは論理学的な問題以前に、話し相手が単純な功利計算に基づく「ある行動」を採っているために引き起こされている。そう考えても良い。というか、大抵の場合はそうだろう。「ある行動」とは次のことを指す…